Re: ルートパスコストの計算について

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なし Re: ルートパスコストの計算について

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前の投稿 - 次の投稿 | 親投稿 - 子投稿なし | 投稿日時 2018-3-4 16:55 | 最終変更
arashi1977  長老 居住地: 広島  投稿数: 1715
引用:
最後に、arashi1977と同じ原理で指定ポートの選出を解説している外部サイトあるいは参考書等あれば教えていただきたいです。
他の人がどう解説してるかなんて調べるのが面倒なので、IEEE802.1D-2004の記述を引用します。
該当しそうな部分と私の意訳をつけてみましたが、誤訳だ!とかあったらご指摘ください。

私はPing-tさんの設問でのスイッチBが、以下の解説の最終部分の「指定ブリッジ」に相当する、と理解していますし、そのようにご説明したつもりです。
引用:
17.3.1 Computation of the active topology

The Bridge with the best Bridge Identifier is selected as the Root Bridge. The unique Bridge Identifier for each Bridge is derived, in part, from the Bridge Address (7.12.5) and, in part, from a manageable priority component (9.2.5, 17.18.3, 17.14). The relative priority of Bridges is determined by the numerical comparison of the unique identifiers, with the lower numerical value indicating the better identifier.
17.3.1 アクティブトポロジの導出方法

最も良いブリッジIDを持つブリッジがルートブリッジとして選出されます。各ブリッジ固有のブリッジIDは、ブリッジアドレス(7.12.5を参照)と管理用のプライオリティ項目(9.2.5, 17.18.3, 17.14を参照)で構成されます。各ブリッジの優先度はブリッジIDを数値的に比較して、より低い値をより良いものとします。
引用:
Every Bridge has a Root Path Cost associated with it. For the Root Bridge this is zero. For all other Bridges, it is the sum of the Port Path Costs on the least cost path to the Root Bridge. Each Port's Path Cost may be managed, 17.14 recommends default values for Ports attached to LANs of various speeds.
各ブリッジはブリッジにひもづくルートパスコストを持ちます。ルートブリッジの場合、この値(ルートパスコスト)はゼロです。その他のすべてのブリッジの場合は、ルートブリッジまでのパスコストの合計値のうち、最小のものがスイッチにひもづくルートパスコストとなります。各ポートのパスコストは変更可能ですが、17.14では各ポートの速度に応じたデフォルト値を使用することを推奨しています。
引用:
The Port on each Bridge with the lowest Root Path Cost is assigned the role of Root Port for that Bridge (the Root Bridge does not have a Root Port). If a Bridge has two or more ports with the same Root Path Cost, then the port with the best Port Identifier is selected as the Root Port. Part of the Port Identifier is fixed and is different for each Port on a Bridge, and part is a manageable priority component (9.2.7). The relative priority of Ports is determined by the numerical comparison of the unique identifiers, with the lower numerical value indicating the better identifier.
各ブリッジのポートの中で、最も低いルートパスコストになるポートがルートポートになります(ルートブリッジはルートポートを持ちません)。同じルートパスコストになるポートがブリッジに複数存在する場合は、より良いポートIDを持つものがルートポートになります。ポートIDはブリッジ内の各ポートで異なる値が割り当てられた部分(固定)と、変更可能なプライオリティ項目(9.2.7参照)で構成されます。ポートプライオリティの優先度はポートIDを数値的に比較して、より低い値をより良いものとします。
引用:
Each LAN in the Bridged Local Area Network also has an associated Root Path Cost. This is the Root Path Cost of the lowest cost Bridge with a Bridge Port connected to that LAN. This Bridge is selected as the Designated Bridge for that LAN. If there are two or more Bridges with the same Root Path Cost, then the Bridge with the best priority (least numerical value) is selected as the Designated Bridge. The Bridge Port on the Designated Bridge that is connected to the LAN is assigned the role of Designated Port for that LAN.
各LANセグメント(注:ブリッジ間接続)ごとにもルートパスコストがあります。これは「そのLANに接続されたブリッジのうち最も低いコストを持つブリッジのルートパスコスト」になります。このブリッジは当該LANセグメントにおいて「指定ブリッジ」として選出されます。同一LANセグメントに同じルートパスコストを持つブリッジが複数存在する場合、最も良い(数値的に最も低い)ブリッジプライオリティを持つブリッジが指定ブリッジになります。当該LANセグメントに接続されている指定ブリッジのポートが、そのLANセグメントにおける指定ポートとなります。

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