対向側ポートとVLAN番号が異なる場合のSTP動作について

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前の投稿 - 次の投稿 | 親投稿 - 子投稿.1 .2 .3 .4 | 投稿日時 2015-5-4 15:53
hiro0308  半人前   投稿数: 7
STPについてのご相談です。

例えば
switchA fa0/1 ---------- fa0/2 switchB
と接続し、
コンフィグは、
switchA
interface fastethernet 0/1
 switchport mode access
 switchport access vlan 10

switchB
interface fastethernet 0/2
 switchport mode access
 switchport access vlan 20
とします。
※諸事情でvlanは一致させることができないものとします

このように対向ポートでvlanが異なる場合でも、ループ構成ではないので通信は可能となりますが、STPやPVSTPの観点からみた場合、正常にSTPとして構成してくれるのでしょうか?

具体的には、
switchAとswichBはお互いにBPDUの交換ができており、
switchA(B)では、vlan10(20)に所属するブリッジとしてswitchB(A)も認識し、
vlan10(20)においてはrootブリッジはswitchAかswichBのみでしょうか?
それもと、switchAとswitchBでは正常にBPDUの交換ができていないためにそれぞれがrootブリッジとして認識してしまうのでしょうか?
前の投稿 - 次の投稿 | 親投稿 - 子投稿なし | 投稿日時 2015-5-4 16:37
arashi1977  長老 居住地: 広島  投稿数: 1715
図から想像するレベルですが
Trunkインターフェイスではないので、VLANを個別に理解しない
・fa0/1 と fa0/2の1本での接続なので冗長リンクになっていない(ループ構成ではない)
・スパニングツリーのモードが不明なのでデフォルト(pvst+)と判断する
前提であれば、PVSTで動作しているのでお互い各VLANのrootブリッジとなりそうな気がしますが、そういうお話では無いですかね?

どういう構成をイメージされているのか、もう少し詳しく教えて頂いてもいいですか?
また、WEB問題集のどれかと関連があればその問題IDも教えていただけるとよりイメージが共有しやすいかと思います。
前の投稿 - 次の投稿 | 親投稿 - 子投稿.1 | 投稿日時 2015-5-4 17:38
antares01  長老   投稿数: 690
簡単に試してみましたが、VLAN10のほうがRBになりますね。

SwitchA(config-if)#do show spanning-tree

VLAN0010
  Spanning tree enabled protocol ieee
  Root ID    Priority    32778
             Address     001d.45f4.4480
             This bridge is the root
             Hello Time   2 sec  Max Age 20 sec  Forward Delay 15 sec

  Bridge ID  Priority    32778  (priority 32768 sys-id-ext 10)
             Address     001d.45f4.4480
             Hello Time   2 sec  Max Age 20 sec  Forward Delay 15 sec
             Aging Time  300 sec

Interface           Role Sts Cost      Prio.Nbr Type
------------------- ---- --- --------- -------- --------------------------------
Fa1/0/1             Desg FWD 19        128.3    P2p


SwitchB(config-if)#do show spanning-tree

VLAN0020
  Spanning tree enabled protocol ieee
  Root ID    Priority    32778
             Address     001d.45f4.4480
             Cost        19
             Port        4 (FastEthernet1/0/2)
             Hello Time   2 sec  Max Age 20 sec  Forward Delay 15 sec

  Bridge ID  Priority    32788  (priority 32768 sys-id-ext 20)
             Address     0014.f2a8.4800
             Hello Time   2 sec  Max Age 20 sec  Forward Delay 15 sec
             Aging Time  300 sec

Interface           Role Sts Cost      Prio.Nbr Type
------------------- ---- --- --------- -------- --------------------------------
Fa1/0/2             Root FWD 19        128.4    P2p

前の投稿 - 次の投稿 | 親投稿 - 子投稿.1 | 投稿日時 2015-5-4 18:02
arashi1977  長老 居住地: 広島  投稿数: 1715
引用:
簡単に試してみましたが、VLAN10のほうがRBになりますね。
あー、ちゃんとBPDU交換出来てるからBRIDGE IDだけで判断されるのか。
そういう意味では「ちゃんと動いてる」とは言えるんですね

って、VTPとかでVLANは両方に存在してるわけではないんですよね?

想像とはいろいろ違うなぁ
あとで自分も検証してみよー
前の投稿 - 次の投稿 | 親投稿 - 子投稿なし | 投稿日時 2015-5-4 18:09
antares01  長老   投稿数: 690
vlanは片方ずつにしかないですね。
accessだし、vtpで伝搬しないんじゃないですかね。

SwitchA#show vlan b

VLAN Name                             Status    Ports
---- -------------------------------- --------- -------------------------------
1    default                          active    Fa1/0/2, Fa1/0/3, Fa1/0/4
                                                Fa1/0/5, Fa1/0/6, Fa1/0/7
                                                Fa1/0/8, Fa1/0/9, Fa1/0/10
                                                Fa1/0/11, Fa1/0/12, Fa1/0/13
                                                Fa1/0/14, Fa1/0/15, Fa1/0/16
                                                Fa1/0/17, Fa1/0/18, Fa1/0/19
                                                Fa1/0/20, Fa1/0/21, Fa1/0/22
                                                Fa1/0/23, Fa1/0/24, Gi1/0/1
                                                Gi1/0/2
10   VLAN0010                         active    Fa1/0/1
1002 fddi-default                     act/unsup
1003 token-ring-default               act/unsup
1004 fddinet-default                  act/unsup
1005 trnet-default                    act/unsup
SwitchA#

SwitchB#show vlan b

VLAN Name                             Status    Ports
---- -------------------------------- --------- -------------------------------
1    default                          active    Fa1/0/1, Fa1/0/3, Fa1/0/4
                                                Fa1/0/5, Fa1/0/6, Fa1/0/7
                                                Fa1/0/8, Fa1/0/9, Fa1/0/10
                                                Fa1/0/11, Fa1/0/12, Fa1/0/13
                                                Fa1/0/14, Fa1/0/15, Fa1/0/16
                                                Fa1/0/17, Fa1/0/18, Fa1/0/19
                                                Fa1/0/20, Fa1/0/21, Fa1/0/22
                                                Fa1/0/23, Fa1/0/24, Gi1/0/1
                                                Gi1/0/2
20   VLAN0020                         active    Fa1/0/2
1002 fddi-default                     act/unsup
1003 token-ring-default               act/unsup
1004 fddinet-default                  act/unsup
1005 trnet-default                    act/unsup
SwitchB#
前の投稿 - 次の投稿 | 親投稿 - 子投稿なし | 投稿日時 2015-5-5 12:57
hiro0308  半人前   投稿数: 7
皆さん、検証までしていただきありがとうございました。

なお、構成としてはCCNP switchのNo.17973になり、実際そういった場面に出くわしたこともあります。
その上で今回STPの勉強をしているうちに、通信はできるけどSTP的には問題ないのか?という疑問がわいた次第です。

心のもやもや(=中途半端な理解)がすっきりしました。
ありがとうございました。
前の投稿 - 次の投稿 | 親投稿 - 子投稿.1 | 投稿日時 2015-5-5 13:10
hiro0308  半人前   投稿数: 7
検証結果がうれしくてまともに答えていませんでした。

>って、VTPとかでVLANは両方に存在してるわけではないんですよね?
はい、VTPはtransparent 
VLANは両方に存在していません(たとえばswitchAにvlan20はありません)

ちなみに予想では、
accessポートなので、受信はできてもBPDUを見るとvlanが異なるので破棄?してしまい、結果として双方で相手を認識できずにそれぞれがそれぞれのvlanのルートブリッジと思ってしまう ということでした。
BPDUの中身をみて同じvlanなのか判断しているのかと思っていたんですが、違っていたみたいですね。
前の投稿 - 次の投稿 | 親投稿 - 子投稿なし | 投稿日時 2015-5-6 11:58 | 最終変更
arashi1977  長老 居住地: 広島  投稿数: 1715
いやー、楽しい!
いい疑問をありがとうございます!

自分もやってみて理由がわかりました。うろ覚えイカン…
ポイントは以下のドキュメントです。
http://www.cisco.com/cisco/web/support/JP/docs/SW/LANSWT-Access/CAT3550SWT/CG/001/16610_03_15.html?bid=0900e4b1825ae546#pgfId-378072

引用:
スイッチまたはポートのルート スイッチまたはルート ポートへの選出方法

ネットワーク内のすべてのスイッチが、デフォルトのスパニングツリー設定でイネーブルの場合、最小のMACアドレスを持つスイッチがルート スイッチになります。
「ルートスイッチの決定→ポートのロール決定」の順番なのでまずはルートスイッチの決定が必要です。

で、自分の環境を使った検証結果としてはSwitchB側のデバッグで理由判明です。
*Mar  1 00:11:04.939: STP: VLAN0020 heard root 32778-b4a4.e38e.f300 on Gi0/2
*Mar  1 00:11:04.939:     supersedes 32788-0c27.24b0.ca00
*Mar  1 00:11:04.939: STP: VLAN0020 new root is 32778, b4a4.e38e.f300 on port Gi0/2, cost 4
SwitchAはVLAN10のインスタンスを起動しているので、ブリッジIDとしては 32768+10.MACアドレス
SwitchBはVLAN20のインスタンスを起動しているので、ブリッジIDとしては 32768+20.MACアドレス

てことで、32768+10 < 32768+20 なので、必ずスパニングツリーインスタンスが起動しているVLAN IDが最小のスイッチ側からもらったBPDUによって、相手がルートスイッチであると判断するってことですね。

まだまだ勉強することいっぱいだなぁ

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