対向側ポートとVLAN番号が異なる場合のSTP動作について
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hiro0308
投稿数: 7
STPについてのご相談です。
例えば
switchA fa0/1 ---------- fa0/2 switchB
と接続し、
コンフィグは、
switchA
interface fastethernet 0/1
switchport mode access
switchport access vlan 10
switchB
interface fastethernet 0/2
switchport mode access
switchport access vlan 20
とします。
※諸事情でvlanは一致させることができないものとします
このように対向ポートでvlanが異なる場合でも、ループ構成ではないので通信は可能となりますが、STPやPVSTPの観点からみた場合、正常にSTPとして構成してくれるのでしょうか?
具体的には、
switchAとswichBはお互いにBPDUの交換ができており、
switchA(B)では、vlan10(20)に所属するブリッジとしてswitchB(A)も認識し、
vlan10(20)においてはrootブリッジはswitchAかswichBのみでしょうか?
それもと、switchAとswitchBでは正常にBPDUの交換ができていないためにそれぞれがrootブリッジとして認識してしまうのでしょうか?
例えば
switchA fa0/1 ---------- fa0/2 switchB
と接続し、
コンフィグは、
switchA
interface fastethernet 0/1
switchport mode access
switchport access vlan 10
switchB
interface fastethernet 0/2
switchport mode access
switchport access vlan 20
とします。
※諸事情でvlanは一致させることができないものとします
このように対向ポートでvlanが異なる場合でも、ループ構成ではないので通信は可能となりますが、STPやPVSTPの観点からみた場合、正常にSTPとして構成してくれるのでしょうか?
具体的には、
switchAとswichBはお互いにBPDUの交換ができており、
switchA(B)では、vlan10(20)に所属するブリッジとしてswitchB(A)も認識し、
vlan10(20)においてはrootブリッジはswitchAかswichBのみでしょうか?
それもと、switchAとswitchBでは正常にBPDUの交換ができていないためにそれぞれがrootブリッジとして認識してしまうのでしょうか?
Re: 対向側ポートとVLAN番号が異なる場合のSTP動作について
msg# 1.1
arashi1977
居住地: 広島
投稿数: 1715
図から想像するレベルですが
・Trunkインターフェイスではないので、VLANを個別に理解しない
・fa0/1 と fa0/2の1本での接続なので冗長リンクになっていない(ループ構成ではない)
・スパニングツリーのモードが不明なのでデフォルト(pvst+)と判断する
前提であれば、PVSTで動作しているのでお互い各VLANのrootブリッジとなりそうな気がしますが、そういうお話では無いですかね?
どういう構成をイメージされているのか、もう少し詳しく教えて頂いてもいいですか?
また、WEB問題集のどれかと関連があればその問題IDも教えていただけるとよりイメージが共有しやすいかと思います。
・Trunkインターフェイスではないので、VLANを個別に理解しない
・fa0/1 と fa0/2の1本での接続なので冗長リンクになっていない(ループ構成ではない)
・スパニングツリーのモードが不明なのでデフォルト(pvst+)と判断する
前提であれば、PVSTで動作しているのでお互い各VLANのrootブリッジとなりそうな気がしますが、そういうお話では無いですかね?
どういう構成をイメージされているのか、もう少し詳しく教えて頂いてもいいですか?
また、WEB問題集のどれかと関連があればその問題IDも教えていただけるとよりイメージが共有しやすいかと思います。
Re: 対向側ポートとVLAN番号が異なる場合のSTP動作について
msg# 1.2
antares01
投稿数: 690
簡単に試してみましたが、VLAN10のほうがRBになりますね。
SwitchA(config-if)#do show spanning-tree
VLAN0010
Spanning tree enabled protocol ieee
Root ID Priority 32778
Address 001d.45f4.4480
This bridge is the root
Hello Time 2 sec Max Age 20 sec Forward Delay 15 sec
Bridge ID Priority 32778 (priority 32768 sys-id-ext 10)
Address 001d.45f4.4480
Hello Time 2 sec Max Age 20 sec Forward Delay 15 sec
Aging Time 300 sec
Interface Role Sts Cost Prio.Nbr Type
------------------- ---- --- --------- -------- --------------------------------
Fa1/0/1 Desg FWD 19 128.3 P2p
SwitchB(config-if)#do show spanning-tree
VLAN0020
Spanning tree enabled protocol ieee
Root ID Priority 32778
Address 001d.45f4.4480
Cost 19
Port 4 (FastEthernet1/0/2)
Hello Time 2 sec Max Age 20 sec Forward Delay 15 sec
Bridge ID Priority 32788 (priority 32768 sys-id-ext 20)
Address 0014.f2a8.4800
Hello Time 2 sec Max Age 20 sec Forward Delay 15 sec
Aging Time 300 sec
Interface Role Sts Cost Prio.Nbr Type
------------------- ---- --- --------- -------- --------------------------------
Fa1/0/2 Root FWD 19 128.4 P2p
Re: 対向側ポートとVLAN番号が異なる場合のSTP動作について
msg# 1.2.1
arashi1977
居住地: 広島
投稿数: 1715
引用:あー、ちゃんとBPDU交換出来てるからBRIDGE IDだけで判断されるのか。
そういう意味では「ちゃんと動いてる」とは言えるんですね
って、VTPとかでVLANは両方に存在してるわけではないんですよね?
想像とはいろいろ違うなぁ
あとで自分も検証してみよー
簡単に試してみましたが、VLAN10のほうがRBになりますね。
そういう意味では「ちゃんと動いてる」とは言えるんですね
って、VTPとかでVLANは両方に存在してるわけではないんですよね?
想像とはいろいろ違うなぁ
あとで自分も検証してみよー
Re: 対向側ポートとVLAN番号が異なる場合のSTP動作について
msg# 1.2.1.1
antares01
投稿数: 690
vlanは片方ずつにしかないですね。
accessだし、vtpで伝搬しないんじゃないですかね。
accessだし、vtpで伝搬しないんじゃないですかね。
SwitchA#show vlan b
VLAN Name Status Ports
---- -------------------------------- --------- -------------------------------
1 default active Fa1/0/2, Fa1/0/3, Fa1/0/4
Fa1/0/5, Fa1/0/6, Fa1/0/7
Fa1/0/8, Fa1/0/9, Fa1/0/10
Fa1/0/11, Fa1/0/12, Fa1/0/13
Fa1/0/14, Fa1/0/15, Fa1/0/16
Fa1/0/17, Fa1/0/18, Fa1/0/19
Fa1/0/20, Fa1/0/21, Fa1/0/22
Fa1/0/23, Fa1/0/24, Gi1/0/1
Gi1/0/2
10 VLAN0010 active Fa1/0/1
1002 fddi-default act/unsup
1003 token-ring-default act/unsup
1004 fddinet-default act/unsup
1005 trnet-default act/unsup
SwitchA#
SwitchB#show vlan b
VLAN Name Status Ports
---- -------------------------------- --------- -------------------------------
1 default active Fa1/0/1, Fa1/0/3, Fa1/0/4
Fa1/0/5, Fa1/0/6, Fa1/0/7
Fa1/0/8, Fa1/0/9, Fa1/0/10
Fa1/0/11, Fa1/0/12, Fa1/0/13
Fa1/0/14, Fa1/0/15, Fa1/0/16
Fa1/0/17, Fa1/0/18, Fa1/0/19
Fa1/0/20, Fa1/0/21, Fa1/0/22
Fa1/0/23, Fa1/0/24, Gi1/0/1
Gi1/0/2
20 VLAN0020 active Fa1/0/2
1002 fddi-default act/unsup
1003 token-ring-default act/unsup
1004 fddinet-default act/unsup
1005 trnet-default act/unsup
SwitchB#
Re: 対向側ポートとVLAN番号が異なる場合のSTP動作について
msg# 1.3
hiro0308
投稿数: 7
皆さん、検証までしていただきありがとうございました。
なお、構成としてはCCNP switchのNo.17973になり、実際そういった場面に出くわしたこともあります。
その上で今回STPの勉強をしているうちに、通信はできるけどSTP的には問題ないのか?という疑問がわいた次第です。
心のもやもや(=中途半端な理解)がすっきりしました。
ありがとうございました。
なお、構成としてはCCNP switchのNo.17973になり、実際そういった場面に出くわしたこともあります。
その上で今回STPの勉強をしているうちに、通信はできるけどSTP的には問題ないのか?という疑問がわいた次第です。
心のもやもや(=中途半端な理解)がすっきりしました。
ありがとうございました。
Re: 対向側ポートとVLAN番号が異なる場合のSTP動作について
msg# 1.4
hiro0308
投稿数: 7
検証結果がうれしくてまともに答えていませんでした。
>って、VTPとかでVLANは両方に存在してるわけではないんですよね?
はい、VTPはtransparent
VLANは両方に存在していません(たとえばswitchAにvlan20はありません)
ちなみに予想では、
accessポートなので、受信はできてもBPDUを見るとvlanが異なるので破棄?してしまい、結果として双方で相手を認識できずにそれぞれがそれぞれのvlanのルートブリッジと思ってしまう ということでした。
BPDUの中身をみて同じvlanなのか判断しているのかと思っていたんですが、違っていたみたいですね。
>って、VTPとかでVLANは両方に存在してるわけではないんですよね?
はい、VTPはtransparent
VLANは両方に存在していません(たとえばswitchAにvlan20はありません)
ちなみに予想では、
accessポートなので、受信はできてもBPDUを見るとvlanが異なるので破棄?してしまい、結果として双方で相手を認識できずにそれぞれがそれぞれのvlanのルートブリッジと思ってしまう ということでした。
BPDUの中身をみて同じvlanなのか判断しているのかと思っていたんですが、違っていたみたいですね。
Re: 対向側ポートとVLAN番号が異なる場合のSTP動作について
msg# 1.4.1
arashi1977
居住地: 広島
投稿数: 1715
いやー、楽しい!
いい疑問をありがとうございます!
自分もやってみて理由がわかりました。うろ覚えイカン…
ポイントは以下のドキュメントです。
http://www.cisco.com/cisco/web/support/JP/docs/SW/LANSWT-Access/CAT3550SWT/CG/001/16610_03_15.html?bid=0900e4b1825ae546#pgfId-378072
引用:「ルートスイッチの決定→ポートのロール決定」の順番なのでまずはルートスイッチの決定が必要です。
で、自分の環境を使った検証結果としてはSwitchB側のデバッグで理由判明です。
SwitchAはVLAN10のインスタンスを起動しているので、ブリッジIDとしては 32768+10.MACアドレス
SwitchBはVLAN20のインスタンスを起動しているので、ブリッジIDとしては 32768+20.MACアドレス
てことで、32768+10 < 32768+20 なので、必ずスパニングツリーインスタンスが起動しているVLAN IDが最小のスイッチ側からもらったBPDUによって、相手がルートスイッチであると判断するってことですね。
まだまだ勉強することいっぱいだなぁ
いい疑問をありがとうございます!
自分もやってみて理由がわかりました。うろ覚えイカン…
ポイントは以下のドキュメントです。
http://www.cisco.com/cisco/web/support/JP/docs/SW/LANSWT-Access/CAT3550SWT/CG/001/16610_03_15.html?bid=0900e4b1825ae546#pgfId-378072
引用:
スイッチまたはポートのルート スイッチまたはルート ポートへの選出方法
ネットワーク内のすべてのスイッチが、デフォルトのスパニングツリー設定でイネーブルの場合、最小のMACアドレスを持つスイッチがルート スイッチになります。
で、自分の環境を使った検証結果としてはSwitchB側のデバッグで理由判明です。
*Mar 1 00:11:04.939: STP: VLAN0020 heard root 32778-b4a4.e38e.f300 on Gi0/2
*Mar 1 00:11:04.939: supersedes 32788-0c27.24b0.ca00
*Mar 1 00:11:04.939: STP: VLAN0020 new root is 32778, b4a4.e38e.f300 on port Gi0/2, cost 4
SwitchBはVLAN20のインスタンスを起動しているので、ブリッジIDとしては 32768+20.MACアドレス
てことで、32768+10 < 32768+20 なので、必ずスパニングツリーインスタンスが起動しているVLAN IDが最小のスイッチ側からもらったBPDUによって、相手がルートスイッチであると判断するってことですね。
まだまだ勉強することいっぱいだなぁ