OSPFのプロセスとバックボーンエリアの関係について
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OSPFのプロセスとバックボーンエリアの関係について
msg# 1
kwskt2y
居住地: Tokyo
投稿数: 19
お世話になります。
OSPFの設定でプロセスを分けることでルーティングテーブルとデータベースをプロセス毎に保持できますが, この場合, それぞれのプロセスにおいてバックボーンエリアと接続している必要があるということでしょうか。
各エリア間で再配信することで通信自体は確立できるのですが, OSPFの仕様的には認められない構成なのではと思っております。
R1[Process1]---(Area10)----[Process1]R2[Process2]---(Area0)---[Process1]R3
この場合, R1はバックボーンエリアに接続されていないことになると思っているのですが認識誤っていますでしょうか。
OSPFの設定でプロセスを分けることでルーティングテーブルとデータベースをプロセス毎に保持できますが, この場合, それぞれのプロセスにおいてバックボーンエリアと接続している必要があるということでしょうか。
各エリア間で再配信することで通信自体は確立できるのですが, OSPFの仕様的には認められない構成なのではと思っております。
R1[Process1]---(Area10)----[Process1]R2[Process2]---(Area0)---[Process1]R3
この場合, R1はバックボーンエリアに接続されていないことになると思っているのですが認識誤っていますでしょうか。
Re: OSPFのプロセスとバックボーンエリアの関係について
msg# 1.1
kwskt2y
居住地: Tokyo
投稿数: 19
検証でわかったことは
- シングルエリア構成であればバックボーンはなくてもよい
- その上で各プロセス間で再配信すれば, 外部ルートとして配信されるので通信可能となる
結局はOSPFのデータベースを単独のエリアで保持し, それぞれを外部ルートとして配信し合えばバックボーンエリアに接続していなくてもよい。
が, OSPFの良さ?が生かされない構成となるのでは無いかと推察しました。
プロセスを分けずに
R1---(Area10)----R2---(Area20)----R3----(Area0)----R4
とした場合は, 当然がらArea10の情報はArea0へ配信されませんでした。
- シングルエリア構成であればバックボーンはなくてもよい
- その上で各プロセス間で再配信すれば, 外部ルートとして配信されるので通信可能となる
結局はOSPFのデータベースを単独のエリアで保持し, それぞれを外部ルートとして配信し合えばバックボーンエリアに接続していなくてもよい。
が, OSPFの良さ?が生かされない構成となるのでは無いかと推察しました。
プロセスを分けずに
R1---(Area10)----R2---(Area20)----R3----(Area0)----R4
とした場合は, 当然がらArea10の情報はArea0へ配信されませんでした。
Re: OSPFのプロセスとバックボーンエリアの関係について
msg# 1.2
arashi1977
居住地: 広島
投稿数: 1715
すみません、質問を整理したいのですが
・ルータ内のOSPFプロセスを分離していること
・エリアを分割していること(マルチエリア構成)
・OSPFの仕様(エリア0のない構成?)
の、どの話をどう掘り下げたいのでしょうか?
たとえば、具体的なコンフィグ例など出せますかね?
・ルータ内のOSPFプロセスを分離していること
・エリアを分割していること(マルチエリア構成)
・OSPFの仕様(エリア0のない構成?)
の、どの話をどう掘り下げたいのでしょうか?
たとえば、具体的なコンフィグ例など出せますかね?
Re: OSPFのプロセスとバックボーンエリアの関係について
msg# 1.3
kwskt2y
居住地: Tokyo
投稿数: 19
分かりづらく申し訳ありません。
確認したいことは
> ・OSPFの仕様(エリア0のない構成?)
こちらでした。
エリア0が無い構成でもルーティング情報のやり取りができますが, これはOSPFの仕様としては「無し」の構成と認識しています。しかしながら設定上入ります。
具体的には1台のルータの中でエリアとプロセスを分けてしまうと, 一方のプロセスの中にはエリア0が無い状態になります。
router ospf 1
network 192.168.1.0 0.0.0.255 area0
!
router ospf 2
network 192.168.2.0 0.0.0.255 area10
とした場合, area10の先にarea0がないのであれば, area10ではなくarea0とすべきなのでは?と思った次第です。
設定はできるけれど,推奨構成にはならないのか, 管理上わかりやすくエリアも分けておきたい場合, 一般的なのかが知りたい点でもあります。
確認したいことは
> ・OSPFの仕様(エリア0のない構成?)
こちらでした。
エリア0が無い構成でもルーティング情報のやり取りができますが, これはOSPFの仕様としては「無し」の構成と認識しています。しかしながら設定上入ります。
具体的には1台のルータの中でエリアとプロセスを分けてしまうと, 一方のプロセスの中にはエリア0が無い状態になります。
router ospf 1
network 192.168.1.0 0.0.0.255 area0
!
router ospf 2
network 192.168.2.0 0.0.0.255 area10
とした場合, area10の先にarea0がないのであれば, area10ではなくarea0とすべきなのでは?と思った次第です。
設定はできるけれど,推奨構成にはならないのか, 管理上わかりやすくエリアも分けておきたい場合, 一般的なのかが知りたい点でもあります。
Re: OSPFのプロセスとバックボーンエリアの関係について
msg# 1.3.1
arashi1977
居住地: 広島
投稿数: 1715
引用:なるほど。OSPFの仕様であればまずはRFC 2328を読むのが良いと思います。
そこから簡単に抜粋してまとめると
・Area0(Backbone)はエリア間ルーティングのための経路情報を各エリアに広告する役目
そのため、Area0は必ずしも存在する必要はない
・Area0の制約は分断されていてはならないだけ
・エリア内のルーティング情報はエリア内の全ルータで同一となる
というだけです。
なのでOSPFの仕様として「無し」ではありません。
引用:area 0としてもいいですし、area 10でも別にいいです。
重要なのは「他のエリアへのルーティングがあるかないか」ですので。
引用:私の経験では、シングルエリア構成の場合はarea 0だけにしてたのばかりですね。あとから「分割」するのではなく、あとから「追加」されるのを標準(やスタブ、NSSA)エリアにするほうが楽だから、って意識してましたけどね。
確認したいことは
> ・OSPFの仕様(エリア0のない構成?)
こちらでした。
エリア0が無い構成でもルーティング情報のやり取りができますが, これはOSPFの仕様としては「無し」の構成と認識しています。しかしながら設定上入ります。
そこから簡単に抜粋してまとめると
・Area0(Backbone)はエリア間ルーティングのための経路情報を各エリアに広告する役目
そのため、Area0は必ずしも存在する必要はない
・Area0の制約は分断されていてはならないだけ
・エリア内のルーティング情報はエリア内の全ルータで同一となる
というだけです。
なのでOSPFの仕様として「無し」ではありません。
引用:
具体的には1台のルータの中でエリアとプロセスを分けてしまうと, 一方のプロセスの中にはエリア0が無い状態になります。
(略)
area10の先にarea0がないのであれば, area10ではなくarea0とすべきなのでは?と思った次第です。
重要なのは「他のエリアへのルーティングがあるかないか」ですので。
引用:
設定はできるけれど,推奨構成にはならないのか, 管理上わかりやすくエリアも分けておきたい場合, 一般的なのかが知りたい点でもあります。
Re: OSPFのプロセスとバックボーンエリアの関係について
msg# 1.4
kwskt2y
居住地: Tokyo
投稿数: 19
非常にわかりやすく説明いただきありがとうございました。
腹落ちしました。
さらにRFCを読み込んでみます。
腹落ちしました。
さらにRFCを読み込んでみます。