Re: ID:4476について

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なし Re: ID:4476について

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前の投稿 - 次の投稿 | 親投稿 - 子投稿.1 | 投稿日時 2012-7-15 10:49
hyperspace  長老   投稿数: 47
BGPではピアを張る前提として、ピアとの間にTCPコネクションが確立されなければなりません。
(BGPはTCP179番ポートを使用します)

RouterAのコンフィグ上ではAS65002側の対向ルータとピアを張ろうとする設定にはなっていますが、
実際にピアを確立できるかどうかは別問題です。

実際にピアが確立できているかどうかは、解説にあるようにshow ip bgp summaryや
show ip bgp neighborsのStateで確認します。
ここではActiveとなっているので、ピアは確立できていません。

この問題では、RouterAのSerial0/1において、access-list10により
送信元が209.65.200.240/29以外のトラフィックは全て拒否されます。
つまり、対向ルータ(209.65.200.226/30)からのトラフィックが拒否されるので
RouterAと対向ルータ間でTCPコネクションを確立できません。
従ってRouterAは対向ルータとBGPピアを確立できません。
このためRouterAはAS65002側の経路情報を学習できず、Webサーバへのルートも知らないため、
クライアント1はWebサーバへ接続できません。

この状況を解決するにはaccess-list 10で209.65.200.226/30を許可する必要があります。
(access-list 10 permit 209.65.200.224 0.0.0.3)
そうすることで、RouterAは対向ルータとTCPコネクションを確立でき、BGPピアを確立できるようになります。
BGPピアを確立できれば、RouterAはAS65002の経路情報を学習できるので、Webサーバへの経路も
学習でき、クライアント1とWebサーバ間の接続が可能になるものと思われます。

以上、冗長的になってしまいましたが、伝わりましたでしょうか。

※余談ですが、この問題の解説にある以下の文は誤りがあるようですね。

誤:access-list 10 では暗黙のdenyによりBGPピア(209.65.200.225)が送信元のトラフィックも破棄するため、ピア関係が構築されません。

正:access-list 10 では暗黙のdenyによりBGPピア(209.65.200.226)が送信元のトラフィックも破棄するため、ピア関係が構築されません。

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