問題ID: 27884 について

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前の投稿 - 次の投稿 | 親投稿 - 子投稿.1 .2 .3 .4 .5 | 投稿日時 2018-3-17 12:29
ysmysm  新米   投稿数: 4
マルチキャストについて。

設問の選択肢の「受信する必要のない相手にもパケットを届けてしまう」が誤答になっていますが、参考リンク先の以下には「スイッチはマルチキャストトラフィックをフラッディングするため、Receiver以外のクライアントPCにもマルチキャストは届きますが、受信処理は行われずに破棄します。」とあります。
http://www.infraexpert.com/study/multicastz01.html

この問題の解説文にもスイッチが載っているので、前提は同じのように思います。
ここがどうにも頷けません。

初学習者なのでつまらないことで引っかかっているのかもしれないのですが、疑問なのでお尋ねしてみます。

どなたか教えて頂けますと幸いです。
前の投稿 - 次の投稿 | 親投稿 - 子投稿なし | 投稿日時 2018-3-17 14:40
antares01  長老   投稿数: 690
ysmysm さんの疑問はまさしくそのとおりで、ping-tさんの解説と参考サイトの説明を読むとちょっと悩んでしまいますね。

ping-tさんの解説では「受信する必要のない相手にもパケットを届けてしまう」はブロードキャストのことだと書いてあります。解説の最初のほうに書いてありますが、伝送方式には3つあって、ユニキャスト、マルチキャスト、ブロードキャストです。ブロードキャストは【全て】宛です。マルチキャストは全てではなく、そのうちの【一部】です。
マルチキャストの場合、受信したいのは一部ですから、(受信する必要が無い)残りの宛先にも届いてしまうような通信は、全てに通信しているのと同じなので、それはブロードキャストだと言うのがping-tさんの解説なのでしょう。

それに対して、参考サイトのほうは、受信したい一部(receiver)はパケットを処理するが、受信する必要がない宛先の端末はパケットを破棄すると、パケットが届いた後の処理にまで踏み込んで書かれています。

両者はどこにフォーカスを当てているかの違いだと思われます。
まぁ、ping-tさんの解説は修正を検討頂きたい気もしますが・・・
前の投稿 - 次の投稿 | 親投稿 - 子投稿.1 | 投稿日時 2018-3-17 17:06
ysmysm  新米   投稿数: 4
早々にご回答ありがとうございます。

挙動として、マルチキャストでもブロードキャストでも、リンク先にあるようにパケットそのものが届くのが事実なのでしたら、この問題の回答選択肢としては微妙な気がします。

もしよろしければもうひとつ質問させてください。
マルチキャストは対象外の相手にもパケットは届くというのでしたら、イーサネット上の帯域をそれだけ使っていることになり、コリジョンの発生ですとか、そういった障害の起因にもなり得るということなのでしょうか。
つまりマルチキャストを使えばイーサネット上に余計な通信が流れる状態にはなり得ませんよ、という受けとめ方は少し違うということでしょうか。

マルチキャストもブロードキャストもパケットは届く、マルチキャストの側はCPUが処理しない。だけれどもパケットそのものが届くは届くのでしたら帯域は使っているわけで、??という気分です。
届いたパケットに応答処理をしない=その通信は捨てられる=片側通信だけしか起きないのでそれほど混雑にもならない、といった理解でしょうか。
前の投稿 - 次の投稿 | 親投稿 - 子投稿なし | 投稿日時 2018-3-17 21:32 | 最終変更
arashi1977  長老 居住地: 広島  投稿数: 1715
横から失礼します。
引用:
マルチキャストは対象外の相手にもパケットは届くというのでしたら、イーサネット上の帯域をそれだけ使っていることになり、コリジョンの発生ですとか、そういった障害の起因にもなり得るということなのでしょうか。

マルチキャストもブロードキャストもパケットは届く、マルチキャストの側はCPUが処理しない。だけれどもパケットそのものが届くは届くのでしたら帯域は使っているわけで、??という気分です。
antares01さんもおっしゃっていますが
引用:
伝送方式には3つあって、ユニキャスト、マルチキャスト、ブロードキャストです。
この伝送方式というのは「送信時」のことだと考えるとわかりやすいです。
・ユニキャスト:1対1(例:10.10.10.10→192.168.1.1)通信。受信者が複数(192.168.1.128/25だとすると最大126台)の場合、全ての1対1(例:10.10.10.10→192.168.1.129、10.10.10.10→192.168.1.130…、10.10.10.10→192.168.1.254)送信が発生することになる。そのため1つのアップリンクに複数のユニキャスト伝送が流れることがある(上記例だと1リンクに126のユニキャスト伝送が発生)
・マルチキャスト:1対多だが、1つの宛先へのユニキャスト伝送と同様(例:10.10.10.10→239.0.0.1)。この場合、239.0.0.1を受信するとしたホストしか受け取らない。(上記例だと、1つのマルチキャスト伝送が発生、受信者がどう扱うかだけ)
・ブロードキャスト:1対すべてだが、1つの宛先へのユニキャスト伝送と同様(例:10.10.10.10→255.255.255.255)。この場合、ブロードキャストアドレスが所属するネットワーク全てに到達するが、伝送としては1つのユニキャスト伝送と同じに見える。ただし受信したホストからの応答は逆向きのユニキャスト伝送(例:192.168.1.129→10.10.10.10、192.168.1.130→10.10.10.10…)となるので、1リンク上に大量のユニキャスト伝送が発生しうる

ですので、
引用:
マルチキャストを使えばイーサネット上に余計な通信が流れる状態にはなり得ませんよ、という受けとめ方
は間違っていませんよ

それと、単純に配信(1つの送信元、多数の受信者)なら応答不要なのでいいですが、マルチキャストを利用したテレビ会議的な扱い(複数の送信元、複数の受信者)の場合だとしても、ある送信元から特定のマルチキャストアドレス向けの伝送しか発生しないのでトラフィックは少なくて済むんですよ。
前の投稿 - 次の投稿 | 親投稿 - 子投稿なし | 投稿日時 2018-3-17 23:12
ysmysm  新米   投稿数: 4
お二方ともありがとうございました。私の使う表現が厳密には正しくないであろう中に、意をくんでご説明くださいまして、よく理解できました。
前の投稿 - 次の投稿 | 親投稿 - 子投稿なし | 投稿日時 2018-3-18 0:35
suzuki31ice  常連   投稿数: 16
すでに解決済みですが、以下についてarashi1977さんとは別の角度から
>マルチキャストを使えばイーサネット上に余計な通信が流れる状態にはなり得ませんよ、という受けとめ方
マルチキャストを活かすためにスイッチにはIGMPスヌーピングという、Receiverがいるポートからのみ転送する機能があります。これを使えばPing-tさんの解説の状態になります。
http://www.infraexpert.com/study/multicastz12.html
しかも、Cisco社製のスイッチではIGMPスヌーピングがデフォルトで有効だったはずなので、実際の運用状況で考えれば「マルチキャストを使えばイーサネット上に余計な通信が流れる状態にはなり得ませんよ」というご認識は間違いではないですよ。
前の投稿 - 次の投稿 | 親投稿 - 子投稿なし | 投稿日時 2018-3-18 5:55
ysmysm  新米   投稿数: 4
更に補足解説をありがとうございます。マルチキャストという機能から、スイッチの仕様にも関わる話に及んで、おかげさまで疑問は氷解です。

「マルチキャストの宛先MACアドレスは通常arpテーブルに残らない」けど「IGMP機能ありのスイッチならパケットをのぞき見して情報をテーブルに記録していく」結果「余計なトラフィックは流れない」し「Ciscoのスイッチはこの機能がデフォルトで有効」だから「マルチキャストを使えばイーサネット上に余計な通信が流れる状態にはなり得ない」のですね。

勉強していてこれはCiscoルータ独自の話なのかNWの仕組みとしてデファクトなのか判断できないことがあったり、何か別の機能と話が合わないなと思うことがあるのですが、裏にはこういった細かい話が隠れているのですね。

お三方とも、この度はありがとうございました。またご相談の折にはどうぞよろしくお願い致します。

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