問題ID: 5473 同AS内に複数のエリア0

  • フォーラムは新サイトへ移行しました。
  • このフォーラムではゲスト投稿が禁止されています
前の投稿 - 次の投稿 | 親投稿 - 子投稿.1 .2 .3 .4 | 投稿日時 2014-3-24 16:34
takamoto463  長老 居住地: 大阪  投稿数: 177
いつもお世話になります。

問題のトポロジのようにエリア0が分断した応急処置として、
エリア1をトランジットエリアとしてvirtual-linkでつないだ場合、

エリア0−エリア1−エリア0

という形で、エリア0が複数になっている気がするのですが違うのでしょうか?

また、そうだとしたら他問題の解説で、エリア0が複数になるとうまくルーティングできないとかいうのがあった気がするのですが、ルーティングがうまくいかなければ、応急処置にならないと思うのですが、どのように解釈すれば
よいのでしょうか?

ちなみに、以前はいろんなAS内でエリア0を使っていると、エリア0だらけなのになぜうまくルーティングするのだろう?と思っていましたが、AS間は「AS接続(例えばBGPとか)」(まだOSPFしか勉強してないのでわかってませんが)だから、問題ないんだというのは納得しています。

以上、よろしくお願いします。
前の投稿 - 次の投稿 | 親投稿 - 子投稿なし | 投稿日時 2014-3-25 8:42
arashi1977  長老 居住地: 広島  投稿数: 1715
引用:
エリア0−エリア1−エリア0

という形で、エリア0が複数になっている気がするのですが違うのでしょうか?
おっしゃる通りエリア0が複数になってしまいます。
それを応急処置として一つにまとめるための方法としてvirtual-linkを使用しているんですね。
virtual-link利用する前だったら「複数になっている」「分断されている」は正しいですが、area 1 をトランジットとしたvirtual-linkによって、分断されたarea 0が統合されているため、つないだ後は1つになっているんですよ
前の投稿 - 次の投稿 | 親投稿 - 子投稿なし | 投稿日時 2014-3-25 23:46
antares01  長老   投稿数: 690
問題ID 5473の構成を作ってエリア0を分断させvirtual-linkを設定してみました。
RAとRDのログ抜粋です。

分断されてしまった2では当然、LSDBの内容は異なりましたが、その後virtual-linkを設定したら
RAもRDも同じ内容になりました。これでvirtual-linkを介して(暫定的に)エリア0は1つになって
いることが見て取れます。

※DNAとはDoNotAgeのことだと思います

------------------------------
1.正常時
RA#show ip ospf database

OSPF Router with ID (1.1.1.1) (Process ID 1)

Router Link States (Area 0)

Link ID ADV Router Age Seq# Checksum Link count
1.1.1.1 1.1.1.1 759 0x80000002 0x003B70 1
2.2.2.2 2.2.2.2 755 0x80000003 0x0060A9 2
3.3.3.3 3.3.3.3 759 0x80000003 0x00FCF8 2
4.4.4.4 4.4.4.4 764 0x80000002 0x00D0B7 1

RD#show ip ospf database

OSPF Router with ID (4.4.4.4) (Process ID 1)

Router Link States (Area 0)

Link ID ADV Router Age Seq# Checksum Link count
1.1.1.1 1.1.1.1 770 0x80000002 0x003B70 1
2.2.2.2 2.2.2.2 765 0x80000003 0x0060A9 2
3.3.3.3 3.3.3.3 766 0x80000003 0x00FCF8 2
4.4.4.4 4.4.4.4 771 0x80000002 0x00D0B7 1

2.断発生、LSDBリフレッシュ後
RA#show ip ospf database

OSPF Router with ID (1.1.1.1) (Process ID 1)

Router Link States (Area 0)

Link ID ADV Router Age Seq# Checksum Link count
1.1.1.1 1.1.1.1 1947 0x80000003 0x003971 1
2.2.2.2 2.2.2.2 866 0x80000005 0x00F9A4 1

RD#show ip ospf database

OSPF Router with ID (4.4.4.4) (Process ID 1)

Router Link States (Area 0)

Link ID ADV Router Age Seq# Checksum Link count
3.3.3.3 3.3.3.3 401 0x80000006 0x002664 1
4.4.4.4 4.4.4.4 1896 0x80000003 0x00CEB8 1

3.LSDBリフレッシュ後にvirtual-link設定
RA#show ip ospf database

OSPF Router with ID (1.1.1.1) (Process ID 1)

Router Link States (Area 0)

Link ID ADV Router Age Seq# Checksum Link count
1.1.1.1 1.1.1.1 780 0x80000004 0x003772 1
2.2.2.2 2.2.2.2 71 0x80000006 0x0068A7 2
3.3.3.3 3.3.3.3 6 (DNA) 0x80000007 0x0005F9 2
4.4.4.4 4.4.4.4 632 (DNA) 0x80000004 0x00CCB9 1

RD#show ip ospf database

OSPF Router with ID (4.4.4.4) (Process ID 1)

Router Link States (Area 0)

Link ID ADV Router Age Seq# Checksum Link count
1.1.1.1 1.1.1.1 712 (DNA) 0x80000004 0x003772 1
2.2.2.2 2.2.2.2 6 (DNA) 0x80000006 0x0068A7 2
3.3.3.3 3.3.3.3 89 0x80000007 0x0005F9 2
4.4.4.4 4.4.4.4 718 0x80000004 0x00CCB9 1
前の投稿 - 次の投稿 | 親投稿 - 子投稿.1 .2 | 投稿日時 2014-3-26 11:26 | 最終変更
takamoto463  長老 居住地: 大阪  投稿数: 177
arashi1977様
いつもご回答ありがとうございます。
antares01様
はじめまして。トポロジ作成・出力結果の貼り付けありがとうございます。
今後ともよろしくお願いします。


エリア0−−−エリア1−−−エリア0

が、virtual-linkというのはエリアを1つにまとめることができる。
で、エリア0−−−エリア1になるっていうことですか。

そうすると、よく問題にあるvirtual-linkの問題で

エリア0−−−エリア1−−−エリア2

と言う風に、エリア2がエリア0に物理的につながらないときに
virtual-linkをつかってエリア0とエリア2をまとめると
エリア2がなくなって、エリア0に統合される(エリア0は必ず必要なので。)。
ということになりそうですが、

エリア0−−−エリア1

と、こんな感じになるのでしょうか?

たとえば、エリア1がエリア2に分断されてる
エリア0−−−エリア1a−−−エリア2−−−エリア1b
エリア1をvirtual-linkで統合した場合

どういう形で統合になるのでしょう?

エリア0−−−エリア1a−−−エリア2
それとも
エリア0−−−エリア2−−−エリア1b


どちらかわからないと、エリア0に再virtual-linkで
最終的につなげないですよね?

すみません、最初はvirtual-linkって
ふたつのエリアのABR同士をユニキャストでつなぐ
イメージだったのですが、混乱してしまって。
あと、もしかして、area IDを入れるところがあるので
上のようなことを書きましたが、
バックボーンエリアと一方はつながってないと
設定できないようなものでしょうか?

以上、よろしくお願いします。
前の投稿 - 次の投稿 | 親投稿 - 子投稿なし | 投稿日時 2014-3-26 12:15 | 最終変更
arashi1977  長老 居住地: 広島  投稿数: 1715
最初のご質問のイメージは
area 0 ==== area1 ==== area 0
  │                    │
  └──────────┘
       virtual-link
こういう感じです。
area 0同士がつながる(=統合)環境になってますね。
分断されたarea0を仮想(論理)リンクで疑似的に接続し、同一エリアとみなしているので特に何も難しいことはないです。

で、area0 - area1 - area2 でvirtual-link使ってarea 2をarea 0につなぐってのは
area 0 ==== area1 ==== area 2
  │                    │
  └──────────┘
       virtual-link
こういうことです。
area 2はarea1をまたいでarea 0に接続しています。

で、virtual-link設定するときに必ず指定するのは「このエリアの中を仮想リンクの通過エリアとし、かつ両端はこのABR同士で接続する」です。

こちらを参考にどうぞ:
30分ネットワーキング
第9回マルチエリアOSPF(2) OSPFエリアタイプ
http://www5e.biglobe.ne.jp/~aji/30min/09.html

第10回マルチエリアOSPF(3) 経路集約
http://www5e.biglobe.ne.jp/~aji/30min/10.html
前の投稿 - 次の投稿 | 親投稿 - 子投稿なし | 投稿日時 2014-3-26 12:25
arashi1977  長老 居住地: 広島  投稿数: 1715
あと
引用:
たとえば、エリア1がエリア2に分断されてる
エリア0−−−エリア1a−−−エリア2−−−エリア1b
エリア1をvirtual-linkで統合した場合
これはさすがに…
こういう構成にならないように事前に設計するものなので。

まずOSPFマルチエリアの基本ですが、「全てのエリアはバックボーンエリア(Area 0)に接続していないといけない」があります。
で、最初に言われてたように複数のArea0があるのはおかしいのですね。
分断された、あるいはやむにやまれぬ事情で直接Area 0に接続できない場合の対応としてVirtual-linkを使用することができるのですが、リンクの端点となるABRに余計な負荷がかかるためできるだけ使用しないのが理想です。

上記の場合は「標準エリアに分断された標準エリア」という構成ですが、これについては「設計時点で排除すべき」ですかねー
前の投稿 - 次の投稿 | 親投稿 - 子投稿なし | 投稿日時 2014-3-26 18:22
takamoto463  長老 居住地: 大阪  投稿数: 177
arashi1977様

早速のご返事ありがとうございます。
参考サイト読ませていただきます。

さすがに、
エリア0−−−エリア1a−−−エリア2−−−エリア1b
はないですか。。;

某CCIEを学習されてる方のサイトでも
数千台規模のホストを扱うくらいなら
マルチエリアも使わない。
と書いてあったので、↑のだと、設計計画できない設計者が世界的規模の企業を設計することになったら。。

なんて、感じでしょうか(苦笑)

たまに、とんでもない質問をすることもありますが、
今後ともよろしくお願い致します。
ありがとうございました。

  >フォーラム検索へ


Copyright (c) 2020 Ping-t All rights reserved.