CCNA 合格体験記: 受かった受かったっ!  
ユーザ名: tinaba
投稿日付: 2011/12/1
閲覧数: 2163
 
【受験日】
2011/12/01

【取得点】
916 点 (合格点825点)

【何回目の受験か】
1回目

【学習期間】
ネスペに落ちて悔しくて本腰を入れたのでそこから1ヵ月半。
参考書を買ったのはずいぶん昔(数年前)。

【使用テキスト】
インプレスの黒本。買ったのがずいぶん前なので、640-801J対応のもの。基本的に書籍はこれだけ。
あとはPing-tで問題の解説をみたり、参考として紹介されているサイトを見たりした程度。

 --特にお勧めを教えて下さい
黒本(きっと新しいものならもっといいのだと思います)

【参考にしたサイト】
上にも書きましたが、ほとんど Ping-t オンリー。
たまに暇問とかもみてみたけど、インタフェースがちがって却って混乱するのでPing-t一本に絞りました。

 --特にお勧めを教えて下さい
Ping-tの解説(よくまとまっていて非常に良かったです)

【学習方法】
<選択問題対策>
■写経とWeb問題集
ひたすら黒本を写経しました。
実務でルータもスイッチも触れる環境にいたのですが、どうしても実務に関係のある操作しかしないため、体系的な知識はありませんでした。
そんな状況でしばらくは黒本を読んでいたのですが「ここはなんとなく知ってる」という感じで読み飛ばしてしまうため、ほとんど知識としては蓄積しませんでした。

なので、ある程度時間がかかることを覚悟して、黒本の写経を始めました。あえて「まとめる」のではなく写経。そのまま写してしまうと脳みそ動かないので、ですます体をである体にして、脳みそ動かしながらひたすら写経しました。

Ping-tのサブカテゴリひとつ分に相当する写経が終わるごとに、サブカテゴリの問題をやって全部金箱に入れる→全部金箱に入ったら次のサブカテゴリに相当する写経、という循環でやっていました。

■模擬試験
学習日記を読み返してみると、5週間くらい上記の循環を繰り返してすべての問題を金箱に入れて、そこから3〜4日ほど模擬試験モードばかりやっていました。若干不安が残るものはチェックを入れておき、正解しても不安であればチェックを残しておくという方針でやっていました。問題と正解の組み合わせを覚えてしまっているものも、時間がたつといい具合に忘れているので、模擬試験モードの出来は大体9割前後。ここで不正解になって銅箱に入ったものはこの時点では放置していました。その代わり、どの問題を間違えたか、その問題のカテゴリーは何か、というのをすべてつけていました(分野別のときにもやっていました)。最後の最後にこれが役立った気がしています。

■試験1日前
試験前日に、模擬試験で銅箱落ちしたものを一気に救出しました。ケアレスミスのものも多かったので、「自分がどこで注意が逸れがちか」という点も気にしながら問題を解きつつ、不安の残るものについてはチェックをつけ、正解しても不安なら残しておく、というパターンでした(要は模擬試験モードのときと変わりません)。

■試験直前
試験直前に近くの喫茶店で、チェックのついた問題だけ確認しました。実際に解答するのではなく、問題検索からチェックのついたものだけ抽出し、それをざっと眺めるという程度にとどめました。これはかなり直前の安心感につながったと思います。

<シミュレーション対策>
とにかく手を動かさないと覚えない体質なので、CCNAの受験に本腰をいれる前の(笑)段階で機材は自宅に購入していました。余談ですが、自宅にスイッチやルータがたくさんあって困る方は、楽器用のラックが比較的リーズナブルでお勧めです。
先に書いた写経をしつつ、参考書の中で実機の出力結果などがあるところについては、時間と環境の許す限りその構成を再現して、実機で動作の確認をしていました。
ちょっと前に買ったNetworkVisualizer5とGNS3も併用していました。これらは自宅外の環境でちょっと試したいときに非常に便利でよかったのですが、やはり肝心なところでコマンドが対応していなかったりということもあったので、基本的にはシミュレータだけでは私は合格できなかったと思っています。

…とはいいつつ、積極的に「シミュレーション対策」をし始めたのは試験の2〜3日前からでした。普段、TABや?による補完に頼っていたので、コマ問にはものすごくてこずりました。ただ、前日にコマ問プレミアムをすべてやって(正解率5割くらいでした^^;)、自分の間違った入力と正解の対照表を大急ぎで作ったのですが、これは、自分が何をどう誤解しているかが客観的に見えて意外と良かったです。もっと前にやっておけば安心できたと思います。

 --苦労した事と、出来ればその解決方法を教えて下さい
実務でも勉強でも補完に頼っていたので、コマ問にてこずりました。interface か interfaces か、とか、neighbor のスペルなんだっけ、複数形だっけ、といったようなところで。
ただ、実際の試験ではこれらの補完が効くので、細かい部分をがっちり覚える必要はないように思います。

【試験の感想】
シミュレーション試験の具体的なイメージがわかないまま行ったのですが、
・実機っぽいインタフェースで状況の確認をしながら設問に答えていくもの
・実機っぽいインタフェースでタスクが与えられてそのタスクを実現していくもの
の二種類があるのですね。
最初に見たとき、前者の問題が出て「これは設定を変えろということなんだろうか」と conf t したら「コンフィギュレーションモードは無効だよん」といわれて頭の上にクエスチョンマークモード、だったのですが、どうやら設定の変更は必要ないということに気づいてほっとしました。
上記の二種類を含めて、コマンドを入力するような問題は4〜5問でていました。ドラッグアンドドロップの問題については、Ping-tの内容とは大きく違うもの(用語の整合性を問うようなもの)が数問出ていました。
最終的には5分ほど時間を余らせて終了しました。残り数問、ラスト15分のところでシミュレーション問題が出たときはあせりましたがなんとかいけました。

試験会場で唯一不安だったのがメモ用のホワイトボードで、普段からかなり「書いて考える」方針だったので、予備のものをもらえるかどうか心配していましたが、私の受験した会場では「とりあえず1枚(両面使える)渡されて、万が一足りなくなったら試験室から出て新しいのを取りに来てください」という状況でした。結果的には1枚裏表で十分でした。

【受験者へのアドバイス】
長々と書きましたが、私は写経と実機で合格したと思っています。ですが、特に写経については万人にお勧めするものではありません。タイピングにそれなりに自信がないと時間ばかりかかってしまうと思います。実機での検証についても、かなり時間は食います(とくにその環境を作るのに時間がかかる)。
とはいえ、試験に受かることだけを目標にするのではなく、実力をつけることも目的とするのであればある程度の時間のロスは許容せざるを得ないのかもしれません。

試験を受ける前は、本当に受かるかどうか心配でしたし、コマ問や分野別問題集で正答率がなかなか上がらなかったときには本当にこれでいいのかと悩みもしましたが、結果としてPing-tさんの模擬試験で9割取れていれば大丈夫、という先輩たちの教えが実感できています。

努力は決して裏切りません。時間はかかるかもしれませんが、落ち着いて努力していればその分の知識は必ず蓄積されます。

【次の目標】
月内にLPIC1→LPIC2と進めればと思っています。
 
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