CCNA 合格体験記: ギリギリ合格はできましたが、大きな失態も Tweet | |||
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【受験日】 2021/8 / 27 【取得点】 後で原因を書いていますが、手違いで確認できませんでした。各分野のパーセンテージから分析するとおそらく835点くらいかと講師の先生はおっしゃっていました。合格ラインを少し超えられた程度です。 【何回目の受験か】 1回目 【学習期間】 3ヶ月半程度 【使用テキスト】 CCNA完全合格テキスト&問題集(白本) 徹底攻略 Cisco CCENT/CCNA Routing & Switching 教科書 ICND1 編[100-105J][200-125J]V3.0 対応(黒本) 徹底攻略 Cisco CCNA Routing&Switching問題集ICND2編[200-105J][200-125J]V3.0対応(黒本) 1週間でCCNAの基礎が学べる本 第2版(インプレス) --特にお勧めを教えて下さい CCNA試験の全体像を見渡せる点では白本は良いと思いますが、CCNAイージス(私自身はあまり読んでません)でも代用できるような気がします。 【参考にしたサイト】 Ping-t 【学習方法】 試験の2ヶ月前くらいに白本を購入し、最初の1ヶ月にそれを5回ほど読み通したら全体像が捉えられました。 具体的な対策はやはりPing-tで問題をひたすら繰り返すことで、それが合格点にたどり着く最短距離だったと思います。全編を通して問題を5回以上は繰り返しました(最終的なレベルは19になりました)。歩いてる時もスマホで問題を解くような毎日で、模擬試験は3回受けて61%(試験2週間前)→83%(1週間前)→87%(2日前)と上がっていきました。 私自身の特殊な事情として、さる就業支援プロジェクトでCCNAの対策の勉強をしていました。そこで紹介された問題(過去問?)から10題以上は本番で出題されました。それがなければ合格ラインには届かなかったと思います。 --苦労した事と、出来ればその解決方法を教えて下さい 学習の初期段階では、850ページ以上ある「CCNA完全合格テキスト&問題集」(白本)の分厚さと専門用語の洪水に打ちのめされそうになりました。しかし理屈抜きで3回ほど読み通していくと、試験の全体像がなんとなく捉えられ「これは合格になんとか手が届くかもしれない」という気持ちになりました。構成図やコマンド群の問題は、初めは見るのも解くのも辛いものがありましたが、学習がかなり進んだあたりでそれほど困難に感じなくなり、そのあたりから合格圏内に入ったような気がします。 【試験の感想】 試験会場は某ビルの10階にある狭い一室でした。そこに入るなり受付で検温をされ書類にサインをさせられ写真を撮られました。そして持ち物は全てロッカーの中に入れます。身分証明書とロッカーの鍵を除き、財布も携帯もすべて入れます。よって、会場に入ってしまえばもう自習などをする時間は全くありません。携帯もいじれません。会場入りした時点で試験だと思っておいてください。 実際に試験をする部屋のパソコンの前に座ったのは試験開始時間の20分前くらいでした。「では始めてください」と受付の人に言われて画面をクリックしてみたら、注意事項や試験のシミュレーションのようなものが出てきて、一通りのことをしてまた席で何もせず待っていました。そうしたら受付の人がまた「始めてください」と言うのです。 「え?でもこれ以上進んだら・・・」 と不安になりながらも画面をクリックしたら、その不安が的中しました。本番の試験問題が画面に出てきてしまったのです。 「え?まだ試験時間の14時になってないでしょ?もう始まってしまうの?」。 こんな感じで焦りましたが、パソコンの画面の上では制限時間のデジタルがもう回り出しています。私の試験はこんな感じで、心の準備もろくにできないまま始まりました。 試験までの流れもさることながら、本番で最も不安だった点の一つに「シスコ語」と呼ばれる問題文のことがありました。実際の問題はPing-tで表示されるものとは全く違う、英文をグーグル翻訳したような不可思議な日本語の文章だと試験対策の時に聞かされていました。事前の試験対策の時に本番っぽい問題(過去問?)が何十題も紹介されていたのですが、問題の意味を把握することも困難で解けない事態が多発していたのです。こんなことが続いたら確実に落第する。そういう恐怖を試験前までずっと抱いていました。 しかし実際に問いてみれば、問題文が読めずに解けなかったという事例がほとんどありませんでした。全101問の中で数問程度にそんなものが混じっている、というくらいの理解でよろしいかと思います。大部分の問題は、標準的な日本語とはいえないまでも、何を訊いているかは理解できます。Ping-tの問題集と内容は基本的に変わらないと言って差支えないし、試験の合否に左右するほど深刻な要素でもないと安心して学習を進めていただければ幸いです。 そういうわけで、Ping-tの模擬試験をしているのとは同じ程度のペースで解答を進むことができ、25分くらいの時間を残して全問を終えることができました。 が、最後の最後で大失態を犯してしまいました。 全問解いてアンケートを数問答えると画面に「点数」が表示されるがそれは試験終了後に渡される紙には載ってないので覚えておいてほしい、と講師の先生から事前に何度か言われていました。そのことは頭に残っていたのですが、アンケートを全て答えて一呼吸おいてから「試験を終了」とかいうボタンをクリックしてしまったのです。すると、画面が真っ暗になり、そのままユーザー名だかパスワードだかの入力を求める画面に切り替わってしまいました。 「え?私の点数はどこへ・・・?」 なんだかわからず、ピアソンVUEのログイン名とアドレスを入れてみましたが、もはや画面は進みません。どうにもならないので机の上にある「呼び出しボタン」を押して受付の人に来てもらいました。が、 「はい。これで終了です」 と言われ、また受付でサインをして例の紙を渡されて「これで試験は終わりです」と。やはりその紙には「点数」は表示されていません。なんだか「PASS」と書かれていて合格したようですが合格した嬉しさよりも、 「やってしまった・・・。点数がわからないし先生方に報告することもできない」 という思いのほうが強かったです。試験に合格したのでそのあたりは不問でしたが、先生方も主催団体の協会に試験結果を報告しなければならないため迷惑をかけてしまったなあ、と。どうしてクリックする前に「呼び出しボタン」を押して受付の人を呼ばなかったんだろう。そんな後味の悪い部分が残った試験でした。 アンケートを全て解答したら、画面の右端に「点数」を表示するボタンがあると後で知りました。しかしパソコンの画面の都合(画面右端が切れていた)で、私はそれに気づきませんでした。試験のスコアをしっかり記録したい方(全ての人がそうだと思いますが)は、その点にくれぐれもご注意ください。わけがわからなかったら「呼び出しボタン」を押しましょう。 【受験者へのアドバイス】 まず私のスペックをお伝えしたいと思います。現在の年齢は45歳。IT関係の業務経験は皆無。大学は文系の出身。大昔に初級システムアドミニストレーターを合格しましたが、それ以上の資格は持っていませんでした。今年ある協会が主催している就業支援プログラムに入れたおかげで、CCNAの対策トレーニングを無料で受講でき高額な受験料も負担してもらうことができました。 先に書いた通りわからないことが多いまま臨んで不安だったCCNAですが、実際に受けて合格してから振り返ってみると、 「大変ではあるが、めちゃくちゃ難しい内容でもなかった」 というのが実感です。 2時間で約100問を解くわけですから、そんなに考える暇もないし必然的にそのような試験内容になるでしょう。Ping-tを解いている時も、基本的に3分以内で解答するという姿勢で訓練を積んでいました。それ以上時間がかかるのはよほどの難問かサブネット計算問題くらいです。膨大なコマンド群で構成される問題であっても実際には「見掛け倒し」で、その中の1〜2行に正解に関するキーワードがあったりというケースが大半でした。 試験問題の大枠としては、半分以上は「知ってるかどうか」という知識を問う問題、もう少し込み入った構成図やコマンドが出てくる問題が3割5分くらいの割合というのが印象です。よって、Ping-tを繰り返し解いて試験範囲を満遍なくカバーすれば合格圏内に入れるとは思います。私も知識を問う問題については9割くらい正解できる状態にはなっていました。 ただ、知識だけでは対応できない分野に関しては最後まで対策に苦しみました。ルーティングとスイッチングの基礎、OSPF、VLAN、STP、ACL、EtherChannelなどのことです。このあたりに関しては、仕上がりは6割程度だったと思います。STPに至っては他の分野を頑張っているうちに試験直前でほとんど知識を忘れてしまっていました。ただ、構成図やコマンド群を見た瞬間に「これはもう無理」と思うような初期の学習状態は脱していました。結局のところ、このあたりの分野もそこまで難しい話は問われないということです。教科書に書いている概要が一通り理解できさえすれば、問題は十分に解けます。対策については私も答えづらいのですが、1から100まで覚えようとはせず初歩的な部分を押さえていくのがます肝心だと思います。 長々と書きましたが、難易度は「ITパスポートよりは難しいが、基本情報処理よりは簡単」という試験です。私が参加した就業支援プログラムでは「情報ネットワーク・セキュリティ検定1級」(ITパスポート程度の難易度)という試験とこのCCNAの勉強を2ヶ月間したわけですが、CCNAが選ばれたのも今では納得がいきます。高額な受験料とヘンテコな問題文という特殊性はあるものの、難易度を見れば初期学習者には適当な試験とはいえるでしょう。 一方で、これが受かったからといって高い評価が受けられる、というものでもないようです。実際にITの現場で働く人からは「たかがCCNA」という程度の見方だとどこかのサイトで見かけました。しかしそれも残念ながら納得しています。ただ、そうはいっても、受かるのが簡単な試験ではないことも確かです。プロジェクトでは勉強時間が「200時間」は必要と言われてきました。私は早くから手をつけていたので300時間くらいかかっていたはずです。だから、CCNAを取得するくらいの意気込みや熱意やポテンシャルがある、くらいの評価は企業はしてくれる。そう信じて今後の就職活動を進めていきたいです。 他の合格体験記は違う内容にしたいという気持ちがこのような長文となりました。最後まで読んでいただきありがとうございました。 【次の目標】 ITはいったんお休みして、TOEICの試験をまた受けるつもりです(800点超えが目標)。 |
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